古民家の壁の種類や修復方法を解説します!
2023/05/15
古民家は現代の住宅と比べて、壁に大きな違いがあります。古民家では「真壁」と呼ばれる壁を使いますが、代表的な壁である「漆喰」を使うことも多いです。そこで、この記事では古民家で使う壁の種類と漆喰を使うメリット・デメリットについて解説します。
□古民家の壁の種類
現代の住宅では柱が見えることは少なく、壁の中に隠れています。一方、古民家は柱が外にでており、この工法を「真壁(しんかべ)」と呼びます。真壁は、土壁に漆喰などで仕上げた壁を、貫(ぬき)と呼ばれる横材を通した柱の内側に収めます。そのため、現代の新築戸建てなどに見られる壁とは違い、柱が見えるのが特徴です。この真壁は、外壁にも内壁や間仕切り壁にも使われていました。
□古民家へ漆喰を塗るメリット・デメリット
古民家の外壁には漆喰を使うことが多いです。漆喰は水酸化カルシウム(消石灰)を主成分とする建築材料で、内壁だけでなく、外壁にも使用されています。独特の質感と模様が特徴の漆喰ですが、利用する際にはメリットもデメリットもあるため、注意が必要です。
そこで、この章では漆喰を塗る際のメリットとデメリットについて解説します。
*メリット
漆喰の見た目や質感は古民家にとってイメージが合致しやすく、さらには漆喰が持つ調湿や消臭機能によって、家電を使わなくとも空気をキレイに保つことができます。また、漆喰を塗ることで壁の強度が増し、古民家の耐久性を底上げしてくれるでしょう。
*デメリット
漆喰を塗るデメリットとしては、汚れが付きやすく取る事ができないという点が挙げられます。例えば内壁に漆喰を塗っている場合、料理や飲み物の液体が跳ねて壁に付着してしまうと、シミとなって取れなくなってしまいます。
これは、漆喰の壁が水をはじかないことから起こる事態です。こうした液体の汚れが付着してしまうと、汚れを取ることはできないため、上から漆喰を塗り直すか漆喰を削るかしかなくなります。
また、ホコリなどの汚れであればはたきで叩いたり、小さな汚れであれば消しゴムを使ったりすれば取れるでしょう。
□まとめ
漆喰は城や倉の外壁にも使われるくらい強度が高く、消臭性能や調湿性能が高いことから古民家でも使われることが多い壁材です。その一方、費用が不透明になるケースが多いため、古民家の壁は他の壁材も並行で検討しましょう。
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