古民家の用途変更について注意点をご紹介します!
2023/06/08
居住用であった古民家をカフェにしたり、宿泊施設にしたりと、古民家の良さを活かして用途変更する流れが活発になってきています。
用途変更とは建物の使い方を変えることであり、建物の用途に応じた基準を満たすために設けられている制度です。
安全性を確保するためにも、古民家の用途を変更する際は手続きをしなければなりません。
今回は、古民家の用途変更における注意点を解説します。
□まずは古民家の用途を決める必要がある
古民家の用途変更を検討する場合は、具体的な部分を明確にする必要があります。
例えば、物販店にするのと飲食店にするのとでは、適用される法令は全く異なる点に注意しなければなりません。
*立地場所に注意
古民家が「市街化調整区域」に属する場合、飲食店の営業行為は禁じられています。
そのため、古民家を飲食店へと用途変更したくても、市街化調整区域にある場合には実現は難しいでしょう。
その他、用途地域によって床面積が制限される場合もあります。
古民家の用途変更を検討する際は、立地場所に適用される法令についての確認を怠らないようにしましょう。
*古民家は現在の建築基準法を満たしていないことが多い
現在の建築基準法が定められたのは1950年のため、それ以前に建設されていたことの多い古民家は基準を満たしていないことが多々あります。
用途変更に伴い、リフォームやリノベーションを行う際には、現在の基準を満たすように工事しなければなりません。
例えば、200平方メートル以上の古民家は耐火工事が必要になり、柱や梁を石膏ボードなどで覆う必要があります。
古民家ならではの雰囲気が損なわれるため、注意が必要です。
200平方メートル以上であれば、手続きが大変な建築確認もあわせてする必要があります。
日本の住宅の9割は200平方メートル以下といわれていますが、面積の広い古民家も多いため、必ず事前に確認するようにしましょう。
□古民家用途変更のメリット
確認や手続きが大変な古民家の用途変更ですが、新築では得られないメリットが多くあります。
1.古民家ならではの雰囲気を活かせる
古民家ならではの木材の良さ・間取りなどは、建物のデザインとして大きな付加価値となります。
年月を経た味わいのある雰囲気は、きっと訪れる方の癒しになることでしょう。
古民家カフェ・民泊・セレクトショップ・ワーケーションなど、古民家ならではの雰囲気が人を惹きつける引力になります。
2.新築するよりも費用を抑えられることが多い
古民家は多くの場合において、リフォームやリノベーションなどの改修工事が必要となりますが、大枠の工事は必要ありません。
そのため、新築よりも費用を抑えて用途変更を実現できる点もメリットとして挙げられます。
古材を活かしたリフォームも可能なため、古民家の現状や用途変更の目的に応じて決めると良いでしょう。
◻︎まとめ
古民家の用途を変更する場合には、用途に応じた基準を満たすために用途変更の手続きが必要です。
立地や状態によっては、用途の選択肢が制限される場合もあるため、必ず事前に確認するようにしましょう。
古民家再生についてご不明点がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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