古民家が寒いのは日本の気候のためだった?!今すぐできる寒さ対策もご紹介
2023/07/24
古民家暮らしをしていると悩みの種となることが多いのが「寒さ」です。
ではなぜ古民家が寒くなりやすいのか、その理由をご存じでしょうか。
実は、古民家が寒いのは日本の気候のためだとされています。
今回はその真相について迫りつつ、いますぐできる寒さ対策をご紹介します。
□古民家が寒いのはなぜ?
古民家が寒いのは、日本の気候、特に夏場の多湿な環境を凌ぐためだといわれています。
家にとって「湿気」は大敵であり、材木の劣化を早める大きな原因です。
古民家では風を通すことによって、この湿気を外に逃がす構造をしています。
その他にも、以下の3つの特徴が寒さを助長していると考えられます。
1.窓が多い
古民家の中には、壁がほとんどなく、周りをガラスで囲われていることも多くあります。
窓が多いということは、それだけ冷気が入ってくる場所も多いということです。
さらに古民家で使用されていることの多いサッシは木製やアルミ製のため、冬の冷気を伝えやすいことも要因として挙げられます。
2.田の字型の間取り
古民家独特の間取りに「田の字型」がありますが、生活スペースは日の当たりにくい奥の北側に配置されているケースが多くあります。
これは、客間を日当たりの優れたポジションにするという、古くからの考えが残っているためです。
日光が届きづらいと暖まりにくく、寒さの原因となります。
3.断熱材がない
当然の話ではありますが、古民家が建てられた当時に現代のような科学的な断熱材はありません。
当時は天然素材である土壁を活用することによって、断熱に似た効果=蓄熱効果を得ていました。
ただ蓄熱効果は室内が暖められることで発揮されるもののため、日の当たりにくい場所や厳しい寒さが続く場合には、効果を発揮しきれず、寒さを感じてしまうことがあります。
□今すぐできる!寒さを凌ぐ対策法
それでは、隙間風を含めた4つの理由を踏まえて、古民家の寒さを凌ぐ対策法をご紹介します。
今すぐできるものもありますので、ぜひ実践してみてください。
*隙間風テープを活用する
窓のサッシ・ドア・引き戸などは隙間風が通りやすいため、隙間風テープを活用して風の通り道を遮断しましょう。
特に冷気に触れやすい場所ほど冷たい隙間風が入ってきますので、入念に塞いでください。
*暖房器具を設置する
古民家に適した暖房器具は、こたつ・ストーブ・湯たんぽなどです。
お部屋全体を暖めるというよりは、局所的に暖める暖房器具と相性が良いため、ぜひ意識しながら取り入れてみてください。
*スリッパを履く
足先の冷えは全身に影響するため、スリッパを履くだけでも随分と暖かさを感じられるようになるはずです。
特に古民家は床が冷えやすいため、足が冷えやすい傾向にあります。
スリッパと合わせて、裏起毛の靴下を履くのもおすすめです。
□まとめ
古民家が寒い原因は、日本の多湿な環境から家を守るためだとされています。
50年、はたまた100年と現代まで残っているのは、こうした昔ながらの工夫が凝らされていたからといえますね。
今すぐできる寒さ対策をいくつかご紹介しましたので、まずは応急処置として取り入れてみてください。
古民家のリフォームやリノベーションをご検討中の場合には、お気軽に当社にご相談いただければ幸いです。
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