古民家にかかる固定資産税|算出方法・その他の税金をご紹介
2023/08/20
昨今、古き良き古民家が大きな注目を集めています。
「リフォームやリノベーションをして、古民家暮らしをするのが夢」という方も多いことでしょう。
現実的なお話にはなりますが、今回は古民家の固定資産税について解説します。
固定資産税の評価額は「築年数」に左右される部分が大きいので、古民家の場合は安くなると予想されますが、果たして実際はどうなのでしょうか。
□古民家の固定資産税の算出方法
一般的に、固定資産税の算出方法は「固定資産税評価額×1.4%」です。
固定資産税評価額は、不動産の価値に応じて設定され、3年ごとに評価替えが行われます。
冒頭にてご説明したように、評価額は「築年数」に左右されます。
これは、不動産の劣化によって価値が下がっていくためです。
築年数に応じた減額は「経年減価補正」と呼ばれ、築年数25年以上が経過した場合には、新築時の2割にまで固定資産税が下がるとされています。
そのため、「古民家の固定資産税は安くなる」というお話は間違っていません。
ただ、気をつけておきたいのがリフォームやリノベーションについて。
古民家の構造を変えるような工事をした場合には、固定資産税が上がってしまうことがあります。
代表的なのは以下の2つです。
・延べ床面積を広げる
・スケルトンリフォーム
基本的に、建築確認申請が必要になるような大掛かりな工事が対象となります。
上記の2つのリフォームやリノベーションを行う場合には、固定資産税が高くなる可能性があることを加味した上で行うと安心です。
□古民家にかかるその他の税金
固定資産税以外でも、古民家を取得したり維持したりするには税金がかかります。
取得にかかるのは以下の税金です。
・不動産取得税:固定資産税評価額×4%
・印紙税:契約書に記載されている金額に対して課税
・登録免許税:所有権移転登記にかかる税金の場合、固定資産税評価額×2%
・消費税
維持にかかるのは、都市計画税です。
「市街化区域」にある古民家の場合は、固定資産税評価額×上限3%(自治体ごとに異なる)の都市計画税が課税されます。
□まとめ
古民家にかかる固定資産税は、経年減価補正が適用されるため、安くなる傾向にあります。
しかし、リフォームやリノベーションの工事内容によっては、固定資産税が高くなる可能性があるため注意してください。
そのほか、古民家を取得・維持する際にも税金がかかります。
今回は取り上げませんでしたが、古民家には税金を減税できる制度も数多くあります。
賢く活用しながら、素敵な古民家ライフを実現しましょう。
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