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家の傾きは何度までなら安全?許容範囲と初期診断の方法

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家の傾きは何度までなら安全?許容範囲と初期診断の方法

家の傾きは何度までなら安全?許容範囲と初期診断の方法

2024/06/16

家の状態を常にチェックし、建物を保全することに積極的な方々にとって、家の傾きは大きな懸念事項の一つです。
安心して暮らすためには、自宅の傾きが安全基準内にあるかどうかを知ることが重要です。

この記事では、家の傾きがどの程度まで許容されるのか、そしてその測定方法について解説します。

 

□家の傾きは何度まで許容される?

 

家の傾きの許容範囲は、新築と中古住宅で異なります。

 

1:新築住宅の許容範囲

 

新築住宅の場合、傾きは3/1000(0.17度)以内が許容されます。
これは、1メートルにつき3ミリ傾いている状態を意味します。

例えば、一般的な8畳の部屋の場合、部屋の長さが3640ミリなら、傾きが10.92ミリ以内であれば新築住宅の基準内です。

 

2:中古住宅の許容範囲

 

中古住宅では、許容範囲が広がり、6/1,000(0.34度)以内が基準とされています。
中古住宅の場合、時間の経過とともに多少の沈下や傾きが起こり得るため、新築住宅よりも緩やかな基準が設けられています。

 

3:傾きの計算方法

 

家の傾きを計算する方法はシンプルです。
測定したい壁の長さをメートルで測り、その数値を1,000で割ったあと、3(または中古の場合は6)を掛けます。
この計算により、許容される傾きのミリ単位が求められます。

 

 

 

□家の傾きの原因と初期診断方法

 

家が傾く原因は多岐にわたりますが、主に以下の8つが挙げられます。

 

・地震による液状化や地盤のずれ
・近隣での大規模工事や地下水の多量の汲み上げ
・埋め立て地や盛り土をした土地、傾斜地での不同沈下
・軟弱地盤による地盤沈下
・建物の構造上の問題
・設計上の問題(例えば梁を支える壁量の不足)
・床の下地材の経年劣化や腐食
・新築時やリフォーム時の施工不良(欠陥住宅)

 

自宅で簡単に行える傾きの初期診断方法として、フローリングの床にビー玉を置き、ビー玉が転がるかどうかを確かめる方法があります。

ただし、ビー玉が転がったからといって必ずしも家全体が傾いているわけではありません。


壁や柱に傾きが見られない、他の部屋でビー玉が転がらない場合は、施工不良や床の下地材の問題が原因かもしれません。
これらの場合には、補修工事を行えます。

 

 

 

 

□まとめ

 

家の傾きに関する基本的な許容範囲と測定方法、原因と簡単な診断方法をご紹介しました。
適切な状態で家を保つためにも、これらの情報を活用して定期的な点検を行い、必要に応じて専門家による詳細な診断を受けることをおすすめします。

 

安全で快適な住環境を維持するためには、家の傾きに注意し、早めの対策を講じることが大切です。
 

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