古民家の低い天井を高くすることはできる?
2023/07/05
古民家の天井の多くは、高さが低い傾向にあります。
「当時の平均身長が低かったから」「構造的な強度を保つために高さが出せなかったから」などなど様々な憶測が飛び交うことが多いですが、天井の低さに不便を感じている方は決して少なくないでしょう。
最初に申し上げておくと、このような古民家の低い天井を高くすることは可能です。
今回は、天井を高くするメリットや注意点を解説します。
□古民家の天井を高くするメリット
1.古民家ならではの梁を見せられる
古民家の天井の裏には、立派な梁が隠されていることが多くあります。
天井を高くする際には、この梁を見せるのがおすすめです。
梁は古民家ならではの温もりや雰囲気を引き出すため、より一層重厚感のある空間になるでしょう。
2.開放感を演出できる
天井が高くなるとその分上に視線が抜けるようになり、開放感が生まれます。
天井の低い古民家は圧迫感がありますので、雰囲気も大きく変えられます。
3.メリハリが生まれる
梁が見えるように天井を高くすれば、空間にメリハリがつきます。
間仕切りのように空間を区切ることもできますので、建具を使わず開放的な空間になるでしょう。
4.吊るせるようになる
天井が高くなると、梁から物を吊るせるようにもなります。
飾りをぶら下げたり、新たな収納棚を設置したり、ハンモックを吊るしたりとアイデア次第で様々に活用できるのが魅力です。
□古民家の天井を高くする際の注意点
*照明の場所を考慮する
天井裏には梁だけでなく、配線やパイプなども隠されています。
特に電気の配線は所在に困る場合が多く、照明器具の配置にも問題が生じるかもしれません。
天井を高くする際は、照明の場所にも配慮が必要です。
*梁の掃除が必要になる
天井を高くして梁を見せる場合には、梁の掃除が必要になります。
梁の上にはホコリが溜まりやすく、無垢の梁の場合には樹種によって樹液が垂れてくることもあるでしょう。
高い位置の掃除になるため、事前にメンテナンス方法について考えておくことをおすすめします。
*温熱環境に配慮する
天井が高くなれば、それだけ部屋の容積も増えたことになります。
これまでの断熱性能のままだと、空調の効きが悪くなってしまうかもしれません。
断熱リフォームなどで温熱環境にも配慮し、天井を高くするデメリットをカバーしましょう。
*梁が抜けない場合もある
2階を物置などに使用している場合、梁の上は天井兼2階床になっていることがあります。
その場合、そもそも天井と梁を抜くことができないため、リフォーム前にしっかり確認しましょう。
□まとめ
古民家の天井が低い場合、リフォームで高さを改善することは可能です。
古民家ならではの良さを引き出し、より愛着のわく空間へと生まれ変わるでしょう。
しかし、場合によっては家としての機能性を落としてしまうことになったり、メンテナンスに手間がかかったりする可能性も否定できません。
高さを改善すること以外にも目を向け、全体のバランスを考えることが大切です。
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