土壁の外壁には様々な魅力が!劣化した際はどう補修する?
2023/08/09
古くからの日本建築に多く使われている土壁の外壁には、現代の外壁素材にはない独特な質感があります。
しかし、劣化とともにボロボロと剥がれ落ちてくることが多く、ひび割れが生じることもあります。
今回は、土壁の外壁にある機能的な魅力や補修方法についてご紹介します。
□土壁の外壁にある機能的な魅力
情緒深い佇まいが魅力の土壁ですが、見た目以外にも機能的な魅力が期待できます。
ここでは、土壁の外壁にある3つの機能的な魅力をご紹介します。
1.調湿作用
湿度が高いときには空気中の水分を吸収し、湿度が低いときには水分を放出するというように、土壁には調湿作用があります。
梅雨のジメジメとした湿気を通さず、カビの発生を防いでくれるでしょう。
2.断熱効果
土壁は一度暖まった空気の熱を逃しにくい「蓄熱」効果を持っています。
これにより断熱効果が発揮され、自然の温もりを感じられるでしょう。
3.防火機能
土が燃えにくいのと同様に、土壁にも防火機能が期待できます。
万が一火災が起きたとしても、有害物質を発生させないのも魅力です。
□土壁が劣化した際の補修方法
*土壁を塗り直す
土壁には、前の見出しにてご紹介したように様々な機能的な魅力があります。
大きく変えることなく維持したいとお考えなのであれば、土壁を塗り直す補修方法がおすすめです。
土壁に用いられている素材は、3つに大別できます。
・漆喰
・珪藻土
・それ以外(赤土・黒土など)
素材を合わせつつ塗り直せれば、本来の土壁の質感を損なうことなく補修が可能です。
ただ、塗り重ねていく必要のある土壁の性質上、施工に数ヶ月かかる場合があります。
また、特に漆喰のような土壁を塗る作業には高度な技術が必要のため、専門の技術を持った施工会社に依頼するようにしましょう。
*他の外壁材に張り替える
劣化の激しい土壁などの場合には、他の外壁材に張り替えるのも1つの手法です。
土壁の魅力はなくなってしまいますが、劣化によって崩れる心配はありません。
土壁部分を取り除けば、強度の高いサイディングやガルバニウム外壁材などに変更可能です。
施工会社と相談しつつ素材を決めると良いでしょう。
□まとめ
土壁の外壁には、調湿・断熱・防火といった頼りになる機能性を多く持ち合わせています。
情緒深い佇まいが魅力の土壁をそのまま残したい場合には、塗り直す補修方法を検討しましょう。
ただ、その場合には施工期間が長くかかりやすいことや、高い技術が求められることに注意してください。
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