古民家特有の暗い雰囲気はリフォームで改善できる?
2023/09/16
古民家はその構造上、暗さが気になることがあります。
ひっそりとした独特な暗い雰囲気は古民家の良さともいえる部分ですが、生活する分には「昼間でも照明が欠かせない」といった”過ごしにくさ”に繋がってしまうこともあるでしょう。
そこで今回は、古民家が暗い原因や暗さを改善するアイデアをご紹介します。
原因に合わせた改善法を取って、古民家暮らしをより楽しみましょう。
□古民家が暗い理由
1.田の字型の間取り
特に農村部の古民家において、部屋を碁盤の目のように規則正しく仕切った「田の字型」の間取りが多く見られます。
部屋が東西南北に分けられており、客間を日当たりの良い南側、居間やプライベート空間を北側にする考え方が一般的でした。
そのため、ご家族がくつろぐ場所や比較的長い時間を過ごす場所は、他の部屋と比べて暗い雰囲気になりやすい傾向にあります。
2.日差しを遮る構造
古民家では「いかに夏を涼しく過ごせるか」を重視した構造になっています。
夏の強い日差しは、深くて長い特有の軒で遮るように工夫されているのです。
そのため、特に夏は光が差し込みにくく、昼間でも照明が必要になることがあります。
また、現代のような光がたくさん差し込む空間を美とするのではなく、陰と陽の交わりを美としていた趣も反映されているのが特徴です。
3.周辺環境の変化
築年数50年以上が経過している古民家は、当然周りを取り巻く環境も大きく変わってきたことになります。
建築当時は日当たりが良い古民家だったとしても、年月が経過するとともに周辺環境が変化し、採光が悪くなってしまうこともあるのです。
これは長い年月を生き抜いてきた古民家ならではの問題といえるかもしれません。
□古民家の暗さはリフォームで改善できる?
ここまでご紹介したように、古民家は様々な原因で暗い雰囲気になってしまうことがあります。
しかし、リフォームを行えば暗さは改善することが可能です。
ここではそのアイデアを見ていきましょう。
*天窓やガラス瓦を採用する
暗さを改善するリフォームといえば間取りの変更が一般的ですが、様々な事情によって実現が難しい場合もあります。
そのようなときに検討したいのが、天窓やガラス瓦です。
天窓やガラス瓦は、部屋の方角に限らずどこでも採光を確保することが可能となります。
古民家の中でも特に暗くなりやすい、北側の居間・台所・廊下・階段などでも実現しやすいため、検討してみるのがおすすめです。
ただし、降雪が多い地域ではリスクが大きいため、安全に実現できるかを必ず確認するようにしてください。
また、天窓やガラス瓦は部分的に採用すると雨漏りの原因になりやすいので、屋根を葺き直す場合に有効な方法といえます。
*壁や天井の色を変える
壁や天井で使用されている木材が暗い色なのであれば、明るい色に変えるだけでも暗い雰囲気を改善することができます。
明るい色は、同じ光の量でもより多くの光を反射するため、特に大きなリフォームを行わなくても明るく感じられるようになるのです。
白のクロスに変えたり、自然素材で古民家にも馴染みやすい塗り壁を採用したりして、壁や天井の色味を明るくしてみてください。
*天井を取って吹き抜けにする
特に天井高が低い古民家におすすめなのが、天井を取って吹き抜けにするリフォームです。
古民家特有の太い梁を残しつつ、吹き抜けの高い位置に窓を設ければ、電気のいらない明るくておしゃれな空間を実現できます。
□まとめ
様々な理由から暗くなりやすい古民家ですが、アイデア次第で改善することができます。
ご家族がより”過ごしやすい”環境を実現できるよう、今の暮らしを見つめ直してみましょう。
当社では、古民家ならではの雰囲気を残しつつ、現代のライフスタイルに合わせたリフォームを行っています。
古民家のリフォームをご検討中の方は、お気軽にお問い合わせください。
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