築100年の木造住宅は住めるもの?現在まで崩れない背景に隠された秘訣とは
2023/11/13
古民家といえば築50年以上の一戸建てを指しますが、なかには築100年が経過した歴史的なものもあります。
築100年以上が経過した古民家は、文化財といっても良いほどの風格に目を見張ります。
しかし、長年の風雨や地震、劣化に耐えてきたとはいえ、これからも安心して暮らしていけるものなのでしょうか。
今回は、築100年が経過した古民家に住めるのかについて解説します。
□築100年の古民家は住めるのか?
古い木造住宅といえば、歴史的なものには法隆寺や正倉院などがあります。
1000年以上が経過しているのにもかかわらず、現在でも崩れることなく、多くの方を虜にしていますよね。
もちろん世界遺産にも登録されている建築物ですから、メンテナンスには非常に手がかかっています。
しかし、1000年以上が経過しても崩れない秘訣は、実は木材にあるのです。
そして、それは築100年が経過した古民家でも当てはまります。
現代ではすっかり外国産の木材が安価のために広く普及していますが、少し前までは国産の質の良い木材が使われていました。
当然の話ではありますが、国産の木材は日本の高温多湿な気候と相性が良く、長持ちしやすくなります。
100年もの間、日本の気候に耐え抜くことができたのは、日本で生まれ育った木から伐採された木材だからといえるでしょう。
また、質の良い木材は、伐採されてからも数百年かけてその強度を増していきます。
木材となってからも生き続けているのです。
そしてその後1000年程度をかけて伐採当時の強度に戻っていくとされています。
つまり、築100年が経過した古民家でも、木材の強度はむしろ当時よりも高い可能性があるのです。
こうした根拠から、築100年の古民家であっても、家としての寿命が近いとは言い難いことがわかります。
他にも立地条件やメンテナンスの頻度といった要素も大切になってきますが、100年近く生き残ってきたことには相応の理由があるということなのです。
□築100年の古民家にこれからも安心して住み続けるためには
築100年が経過した古民家であっても、住むことには何も問題はありません。
とはいえ、これからも安心して住み続けるためには、それなりの対応が必要になります。
これからご紹介する4つの項目をぜひ確認してみてください。
1.定期的にメンテナンスを行う
特に築100年以上が経過した古民家では、定期的なメンテナンスが欠かせません。
適宜必要に応じて修繕は必要ですが、特に大きな不備がなくても、10年に1度は必ずメンテナンスを依頼しましょう。
壁・天井・床下・基礎・水回りなど、あらゆる場所を確認してみてください。
2.水回りをリフォームする
水回りは劣化が進みやすく、他の部分よりも注意を払わなければなりません。
10年に1度は点検を行い、必要に応じてリフォームを依頼しましょう。
3.シロアリ調査をする
木造住宅の永遠の宿敵であるシロアリは、私達の知らぬ間に家を侵食していきます。
天井裏・床下・水回りなどの箇所は、定期的にシロアリ調査を行いましょう。
防蟻処理も一定年数で効果が失われてしまうため、調査の際に一緒に行ってもらうのがおすすめです。
4.耐震補強
築100年以上が経過した古民家の多くは、現在の耐震基準を満たしていません。
というのも、当時の建築物は現在重視されている「耐震」ではなく「免震」に重点を置いていたからなのですが、劣化が進んでいるとその機能を十分に発揮することができないことがあります。
これからも安心して暮らしていくためには、耐震補強を行いましょう。
□まとめ
今回は、築100年が経過した古民家に住めるのかについて解説しました。
築100年が経過していたとしても、木材が元気なのであればこれからも住み続けることができます。
ただ、これからも安心して暮らしていくためには、定期的にメンテナンスを行ったり、耐震補強を行ったりする必要があることに注意してください。
古民家のリフォームや耐震補強をご検討の方は、古民家を専門に取り扱っている当社にぜひお任せいただければ幸いです。
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