株式会社幹和空創

古民家リノベーションで大切にしたい「残す」という考え方

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古民家リノベーションで大切にしたい「残す」という考え方

古民家リノベーションで大切にしたい「残す」という考え方

2026/08/03

古民家リノベーションで大切にしたい「残す」という考え方

この記事では、愛知県(碧南市や三河エリアなど)で古民家再生やリノベーションをご検討中の方へ向けて、以下のポイントを解説します。

・「壊して新築する」ことと「残して活かす」ことの決定的な違い

・古民家リノベーションにおいて絶対に妥協してはいけない「見えない部分」

・無垢材の傷や経年変化を「味わい」として楽しむ考え方

・家族と一緒に家を育てていく「DIY」の魅力

はじめまして。株式会社 幹和空創(かんわくうそう)の代表取締役であり、現役の建築大工でもある服部 幹典(はっとり みきのり)です。

私は小学3年生の時、父の実家の改修工事を間近で見たことをきっかけに大工を志し、昔ながらの厳しい親方の元で「最後の弟子」として木造建築のイロハを叩き込まれました。48歳になった現在も、現場でノミやカンナを握り続けています。

昨今、「古い家をどうするか」と悩まれる方が増えています。

不動産会社やハウスメーカーに相談すると「古いから壊して建て替えましょう」と言われることが多いかもしれません。しかし、大工の目線から見ると、そこには「新築では絶対に手に入らない価値」が眠っていることが多々あります。

この記事では、綺麗な営業トークではなく、職人としての誠実な視点から、古民家や古い住まいを「残して活かす」という本質的な価値についてお伝えします。

家は住みながら変化していく

結論から申し上げますと、家は「完成した時がピーク」であってはならないと私は考えています。

一般的な新建材(木目調のビニールクロスや合板フローリングなど)を多用した家は、引き渡しの瞬間が最も美しく、そこからは年数とともに「劣化」していきます。家族のライフスタイルが変化しても、家自体は古びていくだけ、という状態になりがちです。

一方で、本物の木や自然素材を使った家、あるいは昔の職人が建てた古民家は違います。

人が住み、生活の営みが重なることで、柱や床に油分が馴染み、色が深まり、ツヤが出てきます。

家は「建てて終わり」ではなく、住みながらご家族とともに変化し、成長していくものなのです。

古民家を残す価値とは

古民家を残す最大の価値は、「現代では手に入らない良質な素材と、歴史という時間を引き継げること」にあります。

昔の家には、現在では調達が困難なほど太く立派な「大黒柱」や、曲がりをそのまま活かした強靭な「梁(はり)」が使われています。これらは、数十年、数百年という途方もない時間をかけて乾燥し、強度がピークに達している「生きた化石」のような存在です。

これらをすべて重機で壊して廃棄し、寿命の短い新建材で家を建て直すのは、あまりにももったいないことです。昔の家の良さを活かしながら、現代の断熱性能や耐震性能を融合させること。

それこそが、古民家リノベーションの醍醐味です。

昔の家の良さを活かす考え方

ただし、単に「古いものを残せばいい」というわけではありません。

古い家には「冬場が極端に寒い」「隙間風が入る」といった現代の暮らしには合わない弱点もあります。

ここで重要になるのが、「見えない部分を理にかなった構造に造り直す」という施工思想です。

古民家に現代の断熱材を入れる際、絶対に忘れてはならないのが「透湿層(とうしつそう)」の確保です。透湿層とは、壁の中の湿気を外に逃がす空気の通り道のことです。 古い家はもともと隙間が多く「自然に呼吸する家」でした。そこへ現代の高気密な断熱施工だけを施してしまうと、湿気の逃げ場がなくなり、壁の中で結露(内部結露)を起こして、立派な柱を内側から腐らせてしまいます。

表面的なデザインだけを綺麗にするリノベーションではなく、壁の中の空気の流れまで計算し、50年後も木材が健康でいられる「理にかなった施工」をすること。見えない部分にこそ、大工としての誇りと魂を込めるべきだと考えています。

無垢材だからこその味わい

リノベーションで新しく手を入れる部分には、新建材ではなく「無垢材(むくざい)」を適材適所で使うことを強くおすすめしています。

無垢材とは、接着剤で貼り合わせた合板ではなく、丸太から切り出した純粋な木のことです。 幹和空創では、床材に厚さ30mmの赤松(あかまつ)を使用しています。一般的な12mmの合板フローリングとは異なり、30mmの無垢材は木そのものが空気をたっぷり含んでいるため、冬でも素足で歩けるほどの温もりがあります。

また、湿気を嫌う収納内部には調湿効果の高い桐(きり)を、リラックスしたい空間には香りが良く柔らかな杉を使用します。こうした職人の目利きによる「本物志向」の素材選びが、古き良き柱や梁と見事に調和し、五感で和める上質な空間を生み出します。

傷も思い出になる考え方

自然素材や無垢材をご提案すると、「傷がつきやすいのでは?」と心配される方がいらっしゃいます。

確かに、無垢材は柔らかい分、物を落とせば凹みます。

しかし、その「傷」に対する考え方が、新建材とは全く異なります。

新建材の傷

 表面のシートが剥がれ、下地が見えてしまう「みすぼらしい劣化」。隠すか、張り替えるしかありません。

無垢材の傷

木の繊維が凹んだだけなので、アイロンの蒸気を当てればある程度元に戻ります。

また、そのまま残しても「子どもがおもちゃを落とした時の思い出」として、家族の歴史(味わい)に変わります。

傷すらも愛おしく思える。それが本物の自然素材の持つ懐の深さです。

DIYを楽しめる家とは

家をご自身の手で育てていく。その一つの形が「DIY」です。

幹和空創では、家を建てた後、あるいはリノベーションをした後も、ご家族が自分たちの手で家に手を加える余白を残すことを大切にしています。

私たちが地元で参加している「和みの市(なごみのいち)」では、目玉商品などを売るのではなく、大工仕事で出た無垢材の端材(木の切れ端)を無料でご提供しています。 その端材を使って、お父さんが休日に棚を作ったり、子どもたちと一緒に木工を楽しんだり。失敗してもいいのです。自分たちで手を加えることで、家に対する愛着はさらに深まっていきます。

家族と一緒に育てる家

私は子どもの頃からボーイスカウト活動を続けており、自然の厳しさと恩恵を肌で学んできました。自然から分けてもらった「木」という命を、家という形に変え、ご家族の命を守る箱にする。

家は完成して鍵をお渡しした日がゴールではなく、そこからがスタートです。 無垢材の色が飴色に変わっていくのを楽しみながら、時にはDIYで棚を増やし、傷を愛でる。家族の成長とともに、家も一緒に育っていく。私たちは、そんな「長く愛着を持てる暮らし」をご提供したいと強く願っています。

よくある質問(Q&A)

古民家再生やリノベーションにおいて、よくいただくご質問に職人の目線からお答えします。

Q. 古民家再生は、新築を建てるより費用が高くなりますか?

A. 建物の状態によります。既存の立派な構造材(柱や梁)をそのまま活かせるため、材料費を抑えられるメリットはあります。一方で、基礎の補強や断熱性能の向上(透湿層の確保など)に手間と技術が必要になるため、極端に安くなるわけではありません。「新築と同じ価格で、新築では絶対に手に入らない歴史と重厚感のある家が手に入る」とお考えください。

Q. 古い家は冬が寒いイメージがありますが、暖かくできますか?

A. はい、劇的に暖かくできます。現代の断熱材を適切に入れ、窓をペアガラスなどに交換することで、新築と同等の断熱性能を持たせることが可能です。さらに、私たちが使う「30mmの無垢床材(赤松)」を敷くことで、足元から冷えるというお悩みを解消できます。

Q. 古民家のシロアリ対策はどうしていますか?

A. シロアリは「湿気を含んだ木材」を狙います。そのため、薬剤散布だけでなく、床下の通気を改善し、壁の中に「透湿層」を設けて木材を常に乾燥状態に保つことが最強の防蟻対策になります。見えない部分の構造改善が必須です。

Q. 柱や梁の黒ずんだ汚れは綺麗になりますか?

A. はい。長年の煤(すす)やホコリで黒くなった梁も、大工の手で丁寧に洗い、磨き上げることで、美しい木目と深い艶が蘇ります。その圧倒的な存在感は、新しい木材では決して出せないものです。

Q. 部分的なリノベーションや、店舗改装への応用も可能ですか?

A. もちろんです。「水回りだけ」「1階だけ」といった部分改修や、古民家の雰囲気を活かしたカフェや店舗への改装工事も承っております。お気軽にご相談ください。

五感で和める無垢の空間を、実際に体感してみませんか?

ここまで、古民家を残す価値や無垢材の魅力、そして「見えない部分の施工」の重要性についてお伝えしてきました。しかし、無垢材の本当の心地よさや、理にかなった家の空気感は、文章や写真だけでは決して伝わりません。

大工である私自身が、無垢材の温もりと「+DIY」の楽しさを詰め込み、細部の施工まで一切の妥協なくつくり上げたモデルハウス「ナナハピ住宅展示場小垣江」は、3月下旬をもって一般公開を終了いたしましたが、次にお譲りする方が決まるまでのわずかな期間に限り、【完全予約制】にて特別にご案内を継続しております。

・30mmの厚みを持つ無垢床の足ざわり

・透湿層が機能している、深呼吸したくなるような空気感

・自然素材が織りなす「五感で和む空間」

これらを、ぜひご自身の体で感じてみてください。

ご見学いただいたからといって、しつこい営業電話や無理な押し売りをすることは一切ありません。 現場の職人として、お客様の疑問に誠実にお答えするだけです。

「古い実家をどうしようか迷っている」 「リノベーションか新築か、大工の意見を聞いてみたい」 といったご相談の段階でも大歓迎です。

愛知県碧南市を中心に、三河エリアで家づくり・古民家再生・リノベーションをご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。大工職人が、あなたの暮らしの「これから」に寄り添います。

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株式会社幹和空創
〒447-0047
愛知県碧南市植出町1丁目121
電話番号 : 0566-42-8031
FAX番号 : 0566-42-8041


拠点の愛知で日本家屋の再生を

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